【9月4日 AFP】インド・コルカタ(Kolkata)で貧者の救済に尽くし世界的に有名になった修道女、マザー・テレサ(Mother Teresa)が4日、列聖式を経て「聖人」に認定される。

 厳粛な列聖式はバチカンのサンピエトロ大聖堂(Saint Peter's Basilica)で、信者ら10万人が参列しローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が執り行う。会場には光輪が描かれた微笑むマザー・テレサの巨大な肖像画が掲げられる。

 列聖式翌日の5日は、マザー・テレサが1997年にコルカタで87歳で死去してから、ちょうど19年にあたる。コルカタで長年、教壇に立っていたマザー・テレサはその後、貧しい人たちの救済に尽くした。

 現在のマケドニアの首都のスコピエ(Skopje)でコソボ系アルバニア人の両親のもとに生まれたマザー・テレサは、1979年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞。以降、キリスト教の価値観である自己犠牲と慈悲精神の導き手として世界中で尊敬される存在となった。(c)AFP/Angus MACKINNON、Catherine MARCIANO