【9月4日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は3日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、ヨハンナ・ラーション(Johanna Larsson、スウェーデン)を6-2、6-1で退け、4回戦に進出。四大大会(グランドスラム)通算307勝目は、マルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏を上回り、女子選手の通算最多勝記録を樹立した。

 セレーナはまた、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の持つグランドスラム通算勝利数にも並び、次戦の4回戦でヤロスラーヴァ・シュウェドワ(Yaroslava Shvedova、カザフスタン)に勝利すれば、男女を通じて歴代最多となる。

「通算307勝に到達できてとても興奮している」と話したセレーナは、私もウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)までは知らなかったくらいで、新しい目標だった。とてもクールなことだわ」と語った。

 1999年の全米オープンでキャリア最初のグランドスラムタイトルを獲得しているセレーナは、「もちろん数字は増やしていきたい。すべてが始まったところで記録更新に挑めるのは、これ以上ない展開だわ」と話している。

 セレーナがグランドスラム通算23度目の優勝を果たせば、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏と並んでいるオープン化以後の四大大会最多優勝回数22回の記録を更新し、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つ歴代最多24回まではあと一つに迫ることになる。

 しかし、セレーナは今年のウィンブルドンで優勝して以来、右肩のけがに悩まされており、さらには第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と第4シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)に世界ランキング1位の座を奪取される可能性がある。

 肩のけがは「今のところ問題はない」と話したセレーナは、約1時間で終えたラーションとの試合について、「彼女は周りの選手とは異なるプレーをしてくるので、その点ではとても良い試合になった。違ったリズムのボールを受けて、ボールを散らすことができたことは本当に良かった」と語った。(c)AFP