【9月2日 AFP】ブラジル議会上院により大統領を罷免されたジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)氏は2日、最高裁判所に異議の申し立てを行った。新大統領に就任し、国の安定を目指すミシェル・テメル(Michel Temer)氏は出ばなをくじかれた格好だ。

 AFPは、ルセフ氏の弁護士が提出した申立書を入手。それによると同氏は「上院の決定の効力を即時停止」するよう求めている。

 上院は、政府会計を不正に操作した罪に問われたルセフ氏に対する弾劾裁判で8月31日、同氏を有罪とする評決を下した。これによりルセフ氏は失職し、同氏の政敵であり前副大統領のテメル氏が大統領に昇格した。

 ルセフ氏は最高裁への異議申し立てで、テメル氏を暫定大統領に降格し、その間に「新たな審理」を行うよう要求している。(c)AFP/Damian Wroclavsky and Sebastian Smith