【9月1日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は31日、北京五輪の薬物サンプルの再検査で、ロシアのメダリスト3人の検体から禁止薬物が見つかったと発表した。

 IOCは現在、2008年の北京五輪、そして2012年のロンドン五輪で回収したサンプルを、新たな手法を用いてさかのぼって検査しているが、今回はメダリスト4人を含む重量挙げ選手5人と陸上選手1人の計6人が新たに陽性となった。

 違反が見つかったロシア選手は、陸上女子4×400メートルリレーで銀メダルを獲得したタチアナ・フィロワ(Tatiana Firova)、重量挙げ女子75キロ級で銅メダルを獲得したナデジャ・エフシュキナ(Nadezda Evstyukhina)、同58キロ級で銀メダルを獲得したマリナ・シャイノワ(Marina Shainova)の3人だった。

 フィロワは禁止ステロイドのトゥリナボル(turinabol)とテストステロン(testosterone)、エフシュキナはトゥリナボルと赤血球を増加させるエリスロポエチン(EPO)、そしてシャイノワはトゥリナボルとこちらもステロイドのスタノゾロール(stanozolol)が検出された。

 ほかの3人も、アルメニア、モルドバ、アゼルバイジャンと旧ソ連を構成していた国々の選手だった。

 アルメニアのチグラン・マルチロスリャン(Tigran Martirosyan)は、男子69キロ級で銅メダルを獲得したが、同級に出場したモルドバのアレクサンドル・ドゥドグロ(Alexandru Dudoglo)、85キロ級に出場したインティガム・ザイロフ(Intigam Zairov)とともに失格となっている。(c)AFP