ガボン議会にデモ隊が放火、大統領再選に怒り
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【9月1日 AFP】アフリカ中部ガボンの首都リーブルビル(Libreville)で8月31日夜、先週末に投票が行われた大統領選で現職のアリ・ボンゴ・オンディンバ(Ali Bongo Ondimba)大統領が再選されたとの開票結果に怒ったデモ隊が、国民議会(下院)に火を放った。目撃者らが証言した。
現場の男性はAFPの取材に対し、「建物全体が炎上している」と述べた。離れた場所にいるAFP記者らも、国民議会の建物から煙が立ち上る様子を確認した。
31日に発表された開票結果によると、ボンゴ大統領の得票率は49.80%で、対立候補のジャン・ピン(Jean Ping)氏(48.23%)に紙一重の差で勝利。父親の故オマル・ボンゴ・オンディンバ(Omar Bongo Ondimba)前大統領に続き、親子での半世紀に及ぶ統治がさらに延長されたことに抗議する人々が、街頭で治安当局と衝突する事態につながった。
開票結果の発表直後、反ボンゴ派のデモ隊は選挙管理委員会の事務所に突入を試みた。治安部隊はこれに対し、催涙ガスと威嚇用手投げ弾を使用して数百人のデモ隊を押し返した。(c)AFP