【8月31日 AFP】台湾の「台湾鉄路管理局(TRA)」の元副局長らが、鉄道事業の契約に便宜を図る見返りに性的なサービスやホステスクラブの接待を受けたとされる汚職事件で、台湾中部の台中(Taichung)地方法院(地裁)は30日、元副局長や企業経営者ら計14人に対し、最高で懲役17年の有罪判決を言い渡した。台湾の鉄道事業において過去最大の汚職事件となった。

 TRAの元職員ら7人は、過去6年間の鉄道プロジェクト8件で、事業が受注できるよう便宜を図った見返りに総額11億台湾ドル(約36億円)以上に相当するサービスを受けたとして、汚職の罪で有罪判決を言い渡された。

 ホステスクラブや宴会などの接待を受けた元副局長には懲役10年2月、ホステスクラブでの接待を100回以上受けた職員の一人には最も重い懲役17年、品質検査の合格に便宜を図る見返りに性的サービスの接待を受けた職員には懲役15年が、それぞれ言い渡された。一方、建設会社社長やプラスチック企業経営者ら実業家6人と建設ブローカー1人の合わせて7人には、贈賄の罪で最高で懲役5年の有罪判決が言い渡された。被告側は全員、上訴することができる。(c)AFP