とどまるところを知らないトミックの問題行動、今度は観客に「口にボールをねじ込む」と暴言
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【8月31日 AFP】(更新)30日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)の男子シングルス1回戦で、大会第17シードのバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)が試合中に観客へ暴言を吐き、再び物議を醸している。
グランドスタンド(Grandstand)で行われた試合でダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)に4-6、3-6、6-4、6-7で敗れ、大会から姿を消すことになったトミックは、その試合中の観客に対する、「口の中にボールをねじ込んでやる」や、「金をやるよ、いい気分にさせてやる」という発言がコート上のマイクに拾われていた。
トミックは、自身がクロアチアにルーツを持つことがボスニア・ヘルツェゴビナ出身のジュムホールに敗れた要因になったのではないかとしたうえで、今回の発言について謝罪している。
「言ったことに関しては謝罪した。第1セットの後に(問題となった)男がいなくなってからは、他の観客も喜んでいたと思う。彼は少しいら立たしかった」
「彼は何かネガティブなことを言っていた。試合に集中していたから、それが誰だったのかは分からない」
「もう過ぎたことだし、それが誰だったのかは気にしない。彼はとにかく僕をからかったんだ」
「(問題となった男とは)別のサイドでも問題があった。角の席で座っていた観客数人が、僕の母語のセルビア・クロアチア語で何やらネガティブなことを言ってきていたんだ。マイクはその声を拾わなかったけれど、はっきりと聞こえた」
今季、トミックの不適切行動は今回の暴言だけにとどまらず、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で行われた記者会見では、「うすのろ」という言葉を使用したことで謝罪に追いやられていた。
またその直前に行われたマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)でも、対戦相手のファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)にマッチポイントを握られると、サーブを受ける際にラケットを上下逆に持ち、試合後の記者会見では「あのマッチポイントなんて気にしない。23歳にして1000万ドル(約10億円)以上の価値がある選手が、あんなポイントをいちいち気にすると思う?」と発言している。
昨年7月までさかのぼると、米フロリダ(Florida)州のマイアミビーチ(Miami Beach)市のホテルでパーティーを開き、大騒ぎした末に警察に逮捕され、その後の国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)のメンバーから外された。
トミックは、リオデジャネイロ五輪の出場も辞退している。(c)AFP