【8月30日 AFP】ドイツのハイコ・マース(Heiko Maas)法相は29日、あるカップルの間の子どもが、実は別の男性との間にできた子どもだった場合、母親の女性は本当の父親の名をパートナーの男性に明かさねばならないとする法案をまとめたと発表した。

 この案は、早ければ31日にも閣議決定し議会に提出される。

 法案は、本当の親子だと信じ込まされて子どもの養育費を支払ってきた男性が、子どもの生物学上の父親に対し、最大で2年分の養育費に当たる額を賠償請求できるようにするというもの。

 マース法相は「本物ではない」父親が代償を要求できるよう、より堅固な法的保護が必要だと説明した。

 母親は深刻な理由がある場合にのみ、生物学上の父親の身元を明らかにしない権利が認められるものの、名前を明かせないほどの理由かどうかは裁判所が判断するという。

 母親側が生物学上の父親の身元を明かすのを拒否した場合の罰則については、現時点では不明。(c)AFP