ブラジル大統領が弾劾裁判に出廷、「罷免はクーデター」と訴え
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【8月30日 AFP】政府会計を不正操作したなどとして職務が停止されているブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領(68)は29日、首都ブラジリア(Brasilia)の上院で開かれている弾劾裁判に出廷した。「弾劾賛成に投票すればクーデターになる」などと議員らに訴え、失職の回避に向けて最後の弁明を行った。
停職中のルセフ氏は壇上で「弾劾への反対に投票してほしい。民主主義への支持に投票してほしい。クーデターを受け入れてはならない」と、感情もあわらに議員に呼び掛けた。
投票は31日にも実施される見通しで、賛成多数で罷免が決まる公算が大きい。
同日夜にはブラジリアやサンパウロ(Sao Paulo)などでルセフ大統領の支持派が抗議デモを行い、サンパウロでは警察が催涙弾で排除する騒ぎになった。(c)AFP