アフリカ開発会議、安倍首相が3兆円規模の投資を表明
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【8月28日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は27日、ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で開幕した第6回アフリカ開発会議(TICAD)首脳会議で、2018年までにアフリカに300億ドル(約3兆円)規模の投資を行う意向を表明した。うち100億ドル(約1兆円)はインフラ整備に振り向けるとしている。
安倍首相はTICADを機にケニアのウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領や、南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領などのアフリカ各国首脳と会う。これまで5回のTICADは全て日本で開かれており、アフリカ開催は今回が初めて。
安倍首相はこの日の基調演説の中で、民間企業の投資を合わせると投資総額は300億ドルに上ると述べた。この金額には、2013年に開かれた前回のTICADで表明され、まだ執行されていない90億ドル(約9200億円)が含まれている。
TICADは日本政府が国連(UN)とアフリカ連合(AU)、世界銀行(World Bank)と共同で開催しており、貿易の振興やアフリカに対する支援の促進を図る。豊富な資金でアフリカに影響力を行使している中国に、日本は量より質を切り札に対抗していく考えだ。
世界第2位の経済大国である中国は資源の需要規模も大きい。2015年のアフリカとの貿易総額は約1790億ドル(約18兆2000億円)と、日本の約240億ドル(約2兆4000億円)をはるかに上回った。
今回のTICADには、アフリカ各国の首脳約30人が出席している。閉幕は28日の予定で、70件前後の協定が調印される見込み。(c)AFP