【8月26日 AFP】ボリビア政府は25日、労働法の改正を求めて西部パンドゥロ(Panduro)でデモを行っていた鉱山労働者らにロドルフォ・イリャネス(Rodolfo Illanes)副内相が拉致され、殺害されたと発表した。カルロス・ロメロ(Carlos Romero)内相が記者会見で明らかにした。

 イリャネス副内相は鉱山労働者が封鎖を行っている場所に赴いた後、拉致されていた。イリャネス氏は地元メディアに電話で「私の健康状態はとても良い。友人たちに守られており、人々が私を傷つけることはない」と話していたが、その後監禁者らに殺害された。

 鉱山採掘権と民間・外国企業で働く権利を求める鉱山労働者らのデモは今週に入って暴徒化し、パンドゥロの幹線道路を封鎖。警察との衝突が数日にわたって続いていたが、デモ隊は25日、政府側と道路封鎖の解除を条件に翌26日から協議に入ることで合意していた。

 レイミ・フェレイラ(Reymi Ferreira)国防相は声明で、これまでに約100~120人を拘束したと明らかにするとともに、イリャネス氏を殺害した首謀者の身元も特定済みだと発表した。(c)AFP