米艦、ペルシャ湾でイラン船に警告射撃 連日の異常接近
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【8月26日 AFP】ペルシャ湾(Persian Gulf)の国際水域で24日、イランの船舶が米海軍の艦艇に対して3件の嫌がらせを行い、うち1件では米側が警告射撃に踏み切っていたことが分かった。米海軍の当局者が25日、明らかにした。ペルシャ湾では前日にもイランの軍艦が米駆逐艦に異常接近する出来事が起きていた。
3件のうち最も緊張が走ったのは、イラン革命防衛隊の船1隻が米海軍の哨戒艇「スコール(Squall)」と「テンペスト(Tempest)」の周囲に近づいたというもの。米海軍の報道官によると、米側が無線通信や拡声器を使って複数回警告したにもかかわらず、イラン船は米艦2隻にまっすぐに接近し、うち1隻の周囲200メートル以内に入ったという。
同報道官は「こうした状況になったことで衝突のリスクが著しく高まった」と指摘。最終的にスコールが50口径銃で3回の警告射撃を行ったことで、イラン船は方向転換したと述べた。
ペルシャ湾の国際水域では23日にも、兵器を露出した複数のイラン海軍艦艇が米海軍の誘導ミサイル駆逐艦2隻に急接近する出来事があったばかりだった。(c)AFP