【8月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が25日、アップグレードしたエンジンで臨む第13戦ベルギーGP(Belguim Grand Prix 2016)開幕前の記者会見に臨み、過去に所属したなかでも最高だとチームを称賛した。

 総合優勝2回の実績を持つアロンソと、2009年の世界王者ジェンソン・バトン(Jenson Button)は、マクラーレンで今季も年間優勝争いに絡めない苦しいシーズンが続いているが、それでもアロンソは、明るい要素はたくさんあると主張している。

 アロンソは「僕らは正しい方向へ進んでいる。チームは強いし、優れた技術スタッフもいる。まとまっているし、チームやスタッフ、設計班のなかのバランスもいい。僕にとっては、おそらくキャリアでもベストのチームだ」とコメントした。

「今はまだ戦える状態にない。去年から持ち越した問題が多すぎて、それを解決しないといけないからね。まだこのレベルで戦う準備ができていなくて、出力や走行能力、空力、すべてを安定させなくてはならなかった」

「すべての面で大幅な刷新が必要で、方向性も定める必要があった。だけどチームや構造、組織の面で、ここは僕が働いてきたなかで最高のグループだ」

 週末のレースに向け、ホンダは残り11枚の開発トークンのうち7枚を使い、新パーツ採用の許可を得てパワーユニットの改善を行った。アロンソとバトンは、その新しいパワーユニットでベルギーGPを戦うことになる。

 エンジンの出力が鍵となるスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)でのレースに向けて、チームは燃焼室とターボチャージャー、そしてコンプレッサーに修正を加えた。アロンソはこれで、パワーユニットを構成する全6個のコンポーネントについて、上限となる5回の交換を終えたことになる。

 その一方で、パワーユニットの規定が全面的に見直される2017年シーズンには、チームに大きな躍進のチャンスがあるとアロンソは考えている。

「今年と同じ規定ならばおそらく難しい。出力でメルセデスAMG(Mercedes AMG)に対抗できたとしても、彼らは空力やほかのすべての面で明らかにどこよりも先を行っているからね。だけど変更が行われれば、マクラーレン以外のみんなにも希望が出てくる」

 そしてアロンソは、今はチームにとって過渡期にあたるシーズンで、2017年こそが「最優先事項」だと語った。

「僕らは年間チャンピオンを目指しているけれど、それには来年、大きく改善する必要がある。今は、来年のマシンにつながる努力を重ねているところだ」

(c)AFP