給水できず倒れた印マラソン選手「死ぬ可能性もあった」、インド陸連を批判
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【8月24日 AFP】リオデジャネイロ五輪の陸上女子マラソンで、完走直後に倒れたインドのジャイシャ・プティヤビーティル(O.P. Jaisha)が、レースで衰弱したのはインド陸連から水が支給されなかったからだと主張した。
14日に行われた女子マラソンで2時間47分19秒を記録し、89位でフィニッシュした33歳のプティヤビーティルは、インドPTI通信(Press Trust of India)に対し、ゴール後に倒れた理由について「死ぬ可能性もあった。8キロメートル地点で一度だけ大会運営から水をもらえたけれど、まったく意味がなかった」と明かしている。
「ほかの国は2キロメートルごとに補給地点があったのに、私の国だけ空っぽだった」
今大会ではメダルを2個しか獲得できず、前回のロンドン五輪から成績を落とすなど、大会を通じて低調だったインド代表選手団は、今回のプティヤビーティルの訴えだけでなく、地元メディアから青年・スポーツ相のヴィジャイ・ゴエル(Vijay Goel)氏に批判が集まるなど、混乱を極めている。
リオ五輪組織委員会は、ゴエル氏の側近を「粗暴かつ無礼だ」と厳しく非難し、正式な承認を受けていない人物を五輪施設に入れたゴエル氏を警告を出していた。
インディアン・エクスプレス(Indian Express)紙は、疲れ切った同国選手たちと自撮り写真の撮影に興じているとして、ゴエル氏を批判していた。(c)AFP