印男性、「スピリチュアルな力」に強いられ刃物40本超のみ込む
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【8月23日 AFP】インド北部パンジャブ(Punjab)州アムリツァル(Amritsar)で、42歳の男性が、過去2か月の間に40本以上もの刃物をのみ込み、うち40本を外科手術で取り出すという出来事があった。男性は23日、大量の刃物をのみ込んだ理由について、「スピリチュアルな力」によって強いられたと説明した。
警察官で2児の父親でもあるこの男性は、激しい腹痛を訴え、19日に胃から刃物を摘出する手術を受けた。手術は5時間にも及んだという。
AFPの取材に匿名で応じたこの男性によると、「最初に刃物をのみ込んだのは6月。その時の感覚が気に入り、たちまち習慣になった」という。「なぜあんなことをしたのか自分でも分からないが、何らかのスピリチュアルな力によるものだ」と説明した。
医師らは当初、全身スキャナーによる検査で体内に大きな固形物が見つかったことから、腫瘍だと考えた。しかし検査を進めるにつれ、数十本もの折り畳みナイフが見つかった。開くと最大で全長18センチのナイフまで含まれていたという。
執刀医の一人はAFPに対し、「直ちに手術の準備を行い、刃物を摘出した。中には開いた状態のナイフもいくつかあり、出血していた」と明かした。
この医師によると、男性は便に交ざってナイフ2本を排出したとも話したという。男性は術後順調に回復しているものの、うつ病を患っている恐れもあるとして、退院前に精神科で診察を受ける予定となっている。医師らは、食用でない物を強迫観念に駆られて食べてしまう異食症の可能性もあると指摘している。(c)AFP