【8月23日 AFP】スウェーデン南西部イエーテボリ(Gothenburg)で22日、アパート内に窓の外から手りゅう弾が投げ込まれ、室内で寝ていた8歳の男児が死亡した。犯罪組織間の抗争に巻き込まれたとみられる。

 警察が発表した声明によると、市内にある労働者階級の人々が暮らす地区のアパートで何者かが手りゅう弾を窓から室内へ投げ込んだ。当時、室内には少なくとも子ども5人および複数の大人がおり、居間で寝ていた8歳の男児が死亡した。

 手りゅう弾が投げ込まれた部屋の住所は、イエーテボリのソマリア人グループ間の対立に関連して殺人により有罪となった人物が居住地として登録していたという。

 この地区では2015年3月、武装した男らがバーに押し入り、警察の捜査対象となっていた男を射殺したほか、たまたま居合わせた無関係の客1人が流れ弾に当たって死亡する事件があり、関係者8人に今月初め、禁錮刑や終身刑などの有罪判決が言い渡されていた。地元紙はバーの襲撃事件について、麻薬密輸をめぐって対立する犯罪組織間の抗争が激化したものだと報じている。(c)AFP