【8月22日 AFP】シンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相(64)が21日、テレビで生中継されていた演説中に一瞬、気を失い、会場が騒然となる出来事があった。リー首相は一時休憩を取った後、演説を再開した。

 演説は、8月9日に迎えた建国51周年の祝賀行事の一つとして行われた。リー首相は話し始めてから2時間余りたったところで突然中止し、人の手を借りて演壇を後にすることを余儀なくされた。

 およそ1時間20分後にリー首相が演壇に戻ってくると、会場を埋め尽くしていた聴衆はスタンディングオベーションで迎え、ソーシャルメディア上にも安堵(あんど)のコメントがあふれた。

「私を待っていてくれてありがとう。皆さんを驚かせてしまった」とリー首相は陳謝。演説中に気を失ってしまったと説明した。

 側近らは、疲労と脱水症によるものと説明し、脳卒中などの可能性については否定している。

 2004年に首相に就任したリー氏は、シンガポール建国の祖である故リー・クアンユー(Lee Kuan Yew)氏の息子で、がんを克服したことで知られる。(c)AFP/Elizabeth LAW