【8月21日 AFP】戦闘が続くイエメンで民間人の死傷者が相次いでいる中、米軍がサウジアラビア主導の連合軍の航空作戦を直接支援する軍事顧問を削減していたことが分かった。米海軍が20日明らかにした。

 米海軍第5艦隊(US Fifth Fleet)の報道官イアン・マコノヒー(Ian McConnaughey)大尉はバーレーンの基地からAFPの取材に応じ、この措置は今年6月ごろに取られたものだと述べた。サウジ側からの要請が減ったからだという。

 軍事顧問はピーク時にはバーレーンとサウジアラビアに約45人いたが、現在はバーレーンの基地に5人足らずしかいないという。マコノヒー報道官はこの措置によりサウジへの支援能力が影響を受けたことはなく、むしろより効率的になっていると述べた。

 サウジアラビアは17か月にわたるイエメンの反政府武装勢力に対する作戦で多数の民間人死傷者を出しているとして人権団体などから繰り返し非難されている。米当局は中東の主要同盟国サウジに対し、非戦闘員に危害を加えないよう頻繁に要請している。(c)AFP/Ian Timberlake