【8月21日 AFP】競泳米国代表のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が20日、リオデジャネイロ五輪の期間中にガソリンスタンドのトイレを壊したあと、警察に虚偽の証言をしていたことについて、「全責任」は自分にあると語った。

 米競泳界のスーパースターとして知られるロクテは当初、金メダルを獲得したチームメート3人とともに、銃を突きつけられて強盗被害に遭ったと訴えていたが、実はそれが作り話だったと発覚して大恥をかくことになった。

 ロクテは米NBCテレビで放送されたインタビューの中で、「全責任は自分にある。自分が話を大きく誇張した。そんなことをしなければ、このような騒動にはなっていなかった」とコメント。このインタビューは改めて全編が放送されることになっている。

 ロクテらは当初、パーティーを終えてタクシーで帰る際に警察官を装った男に金品を奪われたと話していた。しかし、警察の発表でその話は虚偽であったことが発覚。4人はガソリンスタンドのトイレで器物破損行為に及び、その弁償のために警備員に制止されただけだった。そして、その事実をようやく認めたロクテは、今回の大騒動を受けて19日に謝罪コメントを出していた。

「自分が詳細な部分を省いた。話をごまかして、一部分を大きく誇張した」とインタビューで告白したロクテだが、一人だけ先に帰国している間、ジョセフ・ベンツ(Gunnar Bentz)、ジャック・コンガー(Jack Conger)、ジミー・ファーゲン(James Feigen)の3人は、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察で取り調べを受けていた。

 チームメートが拘束されているのに先に帰国し、どのような気持ちだったか問われたロクテは、「チームを失望させてしまった。チームメートである彼らを見捨てて逃げたと思われたくなかったから、その場にいたかった」とすると、「自分が姿を現して話す前に、彼らが無事に帰国できたか確認したかった」と答えていた。(c)AFP