【8月21日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2016)は20日、第1ステージ(ライアス・ヘルスリゾートからカストレーロ・デ・ミーニョ、27.8キロメートル、チームタイムトライアル)が行われ、クリス・フルーム(Chris Froome、英国)を擁するチームスカイ(Team Sky)が30分37秒のタイムでステージ優勝を飾った。

 フルームが38年ぶりの快挙となるツール・ド・フランス(2016 Tour de France)との同年2冠を目指している今大会の開幕戦で、スカイはアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)とナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)を擁するモビスター・チーム(Movistar Team)をわずか100分の4秒差で2位に抑えた。

 総合首位の赤ジャージー(マイヨ・ロホ)は、チームスカイで最初にフィニッシュラインを通過したピーター・ケノー(Peter Kennaugh、英国)が手にしている。

 安全性の観点から総合成績がニュートラルとなった昨シーズンの開幕ステージに比べ、順調なスタートを切った今大会で、オリカ・バイクエクスチェンジ(Orica BikeExchange)がトップから6秒差の3位でフィニッシュ。今年5月のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2016)で総合2位に入ったエステバン・チャベス(Esteban Chaves、コロンビア)の三大ツール(グランツール)初制覇に向けて、弾みをつけている。

 最後から3番目にスタートしたモビスターは、バルベルデを先頭にラインを通過してオリカに先行し、地元でのステージ優勝が見えたかに思われた。

 しかし、スカイがタイムでモビスターを上回り、オウレンセ・テルマル・カピタルからバイヨーナまでの160.8キロメートルで行われる第2ステージで、ケノーが赤いジャージを着てスタートすることになった。

 一方、ティンコフ(Tinkoff)はトップから52秒遅れの8位に終わり、通算4度目の大会制覇を目指しているアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は出遅れている。(c)AFP