【8月20日 AFP】「AK-47（カラシニコフ自動小銃）」のメーカーとして知られるカラシニコフ・コンツェルン（Kalashnikov Concern）がロシア最大の国際空港、シェレメチェボ国際空港（Sheremetyevo airport）に開いた店舗でライフル銃の実物大レプリカの販売を始めたことについて、同空港の広報担当者は19日、懸念を示した。

　カラシニコフ・コンツェルンは今週、首都モスクワ（Moscow）にあるシェレメチェボ国際空港のターミナルの一つに店舗をオープンした。

　カラシニコフは声明で「当社のブランド名入りの記念品や衣類、バッグをはじめ、実用的な商品を各種取りそろえています」「土産物として銃器のレプリカも販売します。未成年の方以外ならどなたでも購入可能です」としている。開店時の映像には、店内に並べられたさまざまなライフルの模型がはっきりと写っていた。

　ロシアでは大半の銃砲類の所持が禁止されている。また2011年にモスクワ郊外のドモジェドボ国際空港（Domodedovo International Airport）で37人が死亡した自爆攻撃事件が起きて以来、ロシアの空港は欧州でも有数の警備の厳しさで知られている。

　AFPの取材に応じたシェレメチェボ国際空港の広報担当者は、カラシニコフの店舗で銃のレプリカが販売されているのは憂慮すべき事態であり安全対策部門が状況を見守っているが、「同店舗で慢性的に問題が起きる」ようであれば空港側から商品に関する「提言」を行うことも考えていると述べた。(c)AFP