【8月20日 AFP】西アフリカのシエラレオネで女性器切除(FGM)を受けた10代の少女が死亡したことが分かった。警察が18日、明らかにした。

 シエラレオネ北部マボレ(Mabolleh)村で10代の少女が女性器切除を受けた後に死亡したことを受け、警察は死亡した少女のおばを含む3人の女を逮捕したと明らかにした。

 またシエラレオネの隣国ギニアの社会問題省によれば、シエラレオネで10代の少女が死亡した数日前に、ギニア南部の森林地帯マクポズ(Makpozou)で10歳の少女が同じく女性器切除手術を受けて死亡していた。

 西アフリカ諸国では女性器切除が女性の通過儀礼とみなされ今でも広く行われており、シエラレオネとギニアでは女性の約90%がこの処置を受けている。施術者が少女1人につき最高50ドル(約5000円)程度の謝礼を得ている場合もある。

 ギニア政府は各自治体に対し、「少女たちの犠牲者を出さない」ためにFGMを廃止するよう呼び掛け、「不道徳な慣例」を撲滅する運動に取り組むことを表明している。

 シエラレオネは、2003年にアフリカ連合(AU)で採択されたFGMの禁止を目指す議定書を最近批准したばかり。(c)AFP