リオ警察、出国直前の米2選手を拘束 強盗捏造疑惑で旅券押収
このニュースをシェア
【8月19日 AFP】(更新)リオデジャネイロ五輪に米国代表として出場したジャック・コンガー(Jack Conger)とジョセフ・ベンツ(Gunnar Bentz)の2人が17日、強盗被害を捏造(ねつぞう)した疑いをめぐり、ブラジル警察当局によって出国直前に航空機から降ろされ、事情聴取を受けた。
金メダリストの2人は、航空機がリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)から米国に向け離陸する直前に身柄を拘束された。リオ警察の18日の声明によると、2人は空港警察署で聴取を受け、パスポート(旅券)を押収された上で釈放された。今後、さらなる聴取を受ける予定だという。
2人とライアン・ロクテ(Ryan Lochte)、ジミー・ファーゲン(James Feigen)の4選手は、14日に警官を装った武装集団による強盗被害を受けたと話していた。事件により五輪運営側は面目をつぶされ、リオ五輪の安全面での懸念を浮き彫りにした。
ブラジルの裁判所は17日、強盗犯の人数などをめぐる証言に矛盾があるとして、米選手らの出国を禁止。さらに疑惑を深める証拠として、事件当夜の防犯カメラ映像に、リラックスした様子で宿泊施設に戻る選手らの姿が写されていたことを明らかにしていた。
米NBCテレビによると、既に米国に帰国しているロクテは、強盗被害は虚言だったとの疑惑を真っ向から否定している。一方のファーゲンは現在もブラジル国内に滞在しており、捜査に協力する意向だという。(c)AFP