【8月17日 AFP】2008年北京五輪の陸上女子4×100メートルリレーを制したロシア代表チームが、金メダルをはく奪されることになった。当時のサンプルの再検査の結果、メンバーの一人であるユリア・チェルモシャンスカヤ(Yulia Chermoshanskaya)の検体から薬物が検出された。

 国際オリンピック委員会(IOC)は声明で、「女子4×100メートルリレーのロシア連邦チームを失格とする」と発表した。中国・北京(Beijing)の「鳥の巣(Bird's Nest)」で行われたレースでは、ベルギーがロシアに次ぐ2位に、続けてナイジェリアとブラジルが3位、4位に入っていた。

 チェルモシャンスカヤの2008年のサンプルを最新技術を使って再検査したところ、2種類の禁止薬物が検出された。チェルモシャンスカヤは、女子200メートルでも8位に入賞していたが、こちらの記録も無効となる。

 IOCは現在、当時の検査をすり抜けていた薬物違反者を見つけるべく、反ドーピングの専門家が北京五輪と2012年のロンドン五輪で採取されたサンプルの再検査を行っている。

 ロシアは開催中のリオデジャネイロ五輪でも話題の中心となっており、国家ぐるみの薬物違反を行っていたとして、代表選手の約3分の1が出場を禁止されている。(c)AFP