【8月16日 AFP】インドネシア・パプア(Papua)州の高原地帯に位置する町、ワメナ(Wamena)の先住民ダニ(Dani)族の族長が大切そうに抱きかかえるのは、およそ250年前に同地を支配していた族長のミイラだ。
ワメナには遺体をミイラにする習慣はもう残されていないが、ダニ族は今でも多くのミイラを大切に保存することで、先祖への高い尊敬を表している。ミイラにされたのは部族の重要人物のみで、彼らは動物の油を用い、煙でいぶすことによって遺体に防腐処理を施していた。現在ではダニ族のミイラを一目見ようと、世界中から多くの観光客がワメナを訪れるという。(c)AFP/Adek BERRY