イエメン、今度はMSF支援の病院が空爆被害 11人以上死亡
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【8月16日 AFP】イエメン北部の反政府武装勢力が掌握しているハッジャ(Hajja)州で15日、サウジアラビア主導の連合軍が病院を空爆し、少なくとも11人が死亡、19人が負傷した。国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が発表した。
MSFの声明によると、空爆を受けたのは同州アブス(Abs)にある病院で、爆発により「一部が破壊された」という。MSFのスタッフ1人を含む9人が即死し、さらに患者2人が別の医療機関への搬送中に死亡した。
MSFのツイッター(Twitter)への投稿によれば、空爆があったのは現地時間午後3時45分(日本時間同9時45分)ごろ。MSFの広報担当者はAFPの取材に、公立のこの病院に昨年から医療チームを派遣していることを明らかにした。
MSFは声明で今回の空爆被害について、MSFが関わる施設に対する攻撃は過去1年足らずで既に4件目だとして強い憤りを表明した。
イエメン北部では13日にも、同じく反政府勢力が掌握している北部サーダ(Saada)州にあるイスラム教の聖典コーラン(Koran)を教える学校が空爆を受け、子ども10人が死亡したばかり。MSFはこの空爆も連合軍によるものだったと非難している。
これに対し連合軍側は、標的にしたのは反政府勢力がイランの支援を受けて未成年の兵士らを訓練しているキャンプであって、学校ではなかったと否定している。(c)AFP