【8月15日 AFP】南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)の高等裁判所は、19年前に寝ていた母親の腕の中から新生児を誘拐した女(52)に対し、禁錮10年の実刑判決を言い渡した。地元メディアが報じた。

 1997年にグルート・シューア(Groote Schuur)病院から誘拐されたのは、ゼファニー・ナース(Zephany Nurse)さん。女はゼファニーさんに別の名前を付け、わが子として育てていた。

 昨年2月、実の妹がゼファニーさんと同じ高校に進学し、生徒らの間で2人があまりに似ているとの声が上がった。娘から話を聞いた両親はゼファニーさんに会い、行方が分からなくなっていた娘だとすぐに確信したという。

 ニュースサイト「ニュース24(News24)」によると、今回の裁判で判事は、周到に準備した上での犯行で、罪の重大さを考慮すると実刑判決は避けられないと指摘した。

 現在妊娠中だと伝えられているゼファニーさんは事件発覚後、メディアからの注目を避けて暮らしているという。(c)AFP