【8月15日 AFP】インドの独立記念日に当たる15日、同国のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は首都ニューデリー(New Delhi)で演説し、政府がこれまでにトイレを2000万か所以上新設したと述べた。

 17世紀に築城されたデリー城(レッドフォート、Red Fort)で演説に臨んだモディ首相は、世界第2位の人口を誇る同国のあらゆる世帯に電力とトイレを供給するという公約実現に向けて順調な前進を遂げていると強調した。

 モディ首相は就任後初めて行った2年前の独立記念日の演説で、性暴力やトイレの不足といった同国ではタブー視されがちな問題に取り組む考えを明らかにして称賛を浴びた。その際、4年以内にトイレを全ての世帯に設置するという公約も掲げていた。

 モディ首相は同日の演説で、「これほどの短期間で、インドの村々に2000万か所以上のトイレを設置した」と述べて拍手喝采を受けた。

 同国では長年、屋外での排せつが保健衛生上の大きな問題となっており、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、人口の半数近い約5億9400万人が屋外での排せつを続けているという。

 モディ氏は2014年に首相に就任すると、衛生面での向上を強く訴え、下痢といった病気のまん延を防ぐため、各世帯にトイレを設置するよう繰り返し求めている。(c)AFP