シリア北部の反体制派地区を政府軍などが空爆、70人近く死亡
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【8月15日 AFP】シリア北部の反体制派支配地区に対して政府軍とロシア軍が13日から14日にかけて空爆を行い、在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると民間人ら70人近くが死亡した。反体制派の連合勢力はこれらの地区を拠点にシリア第2の都市アレッポ(Aleppo)の掌握に向けて戦闘を繰り広げている。
監視団によると、アレッポ一帯で民間人45人が、隣接するイドリブ(Idlib)県で22人がそれぞれ死亡した。
これに先立ち、反体制派連合を構成するグループの一つ、イスラム過激派の「ファイラク・アルシャム(Faylaq al-Sham)」がアレッポ西郊のザーラ(Zahra)を政権側から「解放する」ため、新たな攻撃を開始したと宣言していた。
同監視団によると、イドリブ県にあるトルコとの国境検問所近くでは14日遅く、反体制派のバス近くで自爆攻撃があり、反体制派の戦闘員少なくとも15人が死亡、20人が負傷した。
かつてシリアの経済中心地だったアレッポは5年に及ぶ内戦の激戦地となっており、2012年半ば以来、反体制派が掌握する東部と政権側が支配する西部に分断されている。(c)AFP/Layal Abou Rahal with Karam al-Masri in Aleppo