【8月15日 AFP】リオデジャネイロ五輪に出場した競泳米国代表のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が14日、パーティーに参加してタクシーで帰る途中、強盗被害に遭ったことを明らかにした。

 ロクテはチームメートのジョセフ・ベンツ(Gunnar Bentz)、ジャック・コンガー(Jack Conger)、ジミー・フィーゲン(Jimmy Feigen)らとタクシーに乗車中、武装警官を装った強盗に襲われたという。

 ロクテは当初、地に伏せるよう命令された際に無視したものの、強盗が銃を自身の額に突きつけて引き金に指をかけたことを明らかにし、「両手をあげた時は、『どうにでもなれ』と思った。財布を取られたが、携帯電話や身分証明書は取られなかった」と語っている。

  米オリンピック委員会(US Olympic Committee、USOC)から情報を受けた国際オリンピック委員会(IOC)の広報担当マーク・アダムズ(Mark Adams)氏は、ロクテの母親がメディアに語った内容など、報道されているような情報は「まったく事実と異なる」とコメントした。

 しかし、USOCの広報を務めるパトリック・サンダスキー(Patrick Sandusky)氏は、ロクテの説明を基に作成された声明を出して反論するなど、事件の詳細については情報が交錯している。

 サンダスキー氏は事件の詳細について、「乗っていたタクシーは武装警官を装った強盗に止められ、選手の所持金や身の回りの品を要求した。4人とも無事で、現在は当局の捜査に協力している」と語った。

  ロクテはブラジルのティアゴ・ペレイラ(Thiago Pereira)ら友人とともにフランス国立オリンピック委員会(CNOSF)が運営するホスピタリティー施設を訪れたあと、タクシーで選手村に帰るところだったという。(c)AFP