スウェーデン史上最年少の閣僚、飲酒運転で辞意表明
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【8月14日 AFP】ボスニア難民からスウェーデン史上最年少の閣僚となったアイーダ・ハジアリッチ(Aida Hadzialic)中等・成人教育相(29)が、飲酒運転で拘束されたことを受け、13日に辞意を表明した。
ハジアリッチ氏は首都ストックホルム(Stockholm)の政府庁舎で行われた記者会見で、南部マルメ(Malmo)で警官に止められ、検査を受けたところ、血中アルコール濃度がスウェーデンの飲酒運転の基準値である血中アルコール濃度が1リットル当たり0.2グラムだったことを明らかにした。
その上でハジアリッチ氏は「人生で最大の失敗でした。責任を取ります。大臣の職を辞する意志を表明します」と述べ、「大勢の人がわたしに失望しているのは承知しています。わたしも自分に腹が立っており、深く後悔しています」と付け加えた。同氏は社会民主党(Social Democrat Party)の将来を担うと見込まれていた。
ハジアリッチ氏はボスニアで生まれ、5歳だった1992年、両親と共に紛争を逃れてスウェーデンに移民した。高校生時代に社会民主党の青年運動に加わり、23歳で市議会議員に選出された。
2014年には27歳で、スウェーデン史上最年少の閣僚に就任した。社会民主党は2年前に政権交代を実現したが、ハジアリッチ氏の前にも数人の閣僚が辞任している。(c)AFP