米南部の一部地域で記録的洪水、少なくとも3人死亡
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【8月14日 AFP】米南部の一部地域で13日、豪雨により記録的な洪水が発生した。複数の当局者が明らかにした。米メディアは、洪水が原因で少なくとも3人が死亡したと報道している。
ルイジアナ(Louisiana)州南東部とミシシッピ(Mississippi)州南部では洪水のため道路が寸断され、少なくとも1つの町が孤立しているという。豪雨の原因となった低気圧はメキシコ湾(Gulf of Mexico)岸をゆっくりと西に移動している。
ルイジアナ州のジョン・ベル・エドワーズ(John Bel Edwards)知事は非常事態を宣言し、「前例のない」洪水だと述べた。エドワーズ州知事は記者会見で「大小の河川に沿って記録的な洪水が発生している」と述べ、避難勧告を受けた住民に対し自宅を離れるよう促した。
同知事によると、同州では高水位用の車両やボート、航空機などを利用して住民を避難させている。同州当局は現在までに州民1000人以上が避難したと述べた。
洪水により12日には少なくとも3人が死亡したと報道されている。死者のうち1人はルイジアナ州の州都バトンルージュ(Baton Rouge)に近い町ザカリー(Zachary)の男性で、地元テレビ局WAFBによると、歩いて避難していたところ転倒して溺死したという。
米国立気象局(NWS)は、この週末は雨の地域が北と西に移動して「激しい鉄砲水」が発生する恐れがあると警告している。電力会社エンタージー・ルイジアナ(Entergy Louisiana)によると12日夜は7500以上の同社の顧客が停電した。(c)AFP/Jennie MATTHEW