6歳児が生後13日妹を死亡させる、母親が車内に放置中 米
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【8月13日 AFP】米フロリダ(Florida)州の警察当局によると、同州セントピーターズバーグ(St. Petersburg)で8日、母親が子どもたち2人を車内に30分以上放置したまま買い物している間、6歳の息子が生後13日の妹を死亡させる事件が起きた。
同州ピネラス(Pinellas)郡のボブ・グアルティエーリ(Bob Gualtieri)保安官によると、母親のキャスリーン・マリー・スティール(Kathleen Marie Steele)容疑者(62)は8日、6歳と3歳の息子と生後13日の娘の3人のこどもたちを連れて、セント・ピーターズバーグに出かけた。
母親は、6歳の息子と生後13日の妹を、窓とドアを閉め切ったミニバン内に残して店に入り、40分近く戻らなかった。その間、赤ちゃんが泣き始めると、6歳の息子は赤ちゃんをチャイルドシートから降ろして、「前後に複数回揺さぶり、床面周辺に落としたり、頭を天井にたたきつけたり、顔を殴ったりして、赤ちゃんに深刻な外傷を負わせた」という。
母親が店から戻ると、息子は母親に何が起きたのかを話したものの、スティール容疑者は買い物を続け、さらに2時間が経過した後に帰宅。その際、赤ちゃんは既に青ざめ、冷たくなっていた。スティール容疑者は、近所に住む看護師に連絡し、この看護師が緊急通報したという。赤ちゃんは病院に搬送されたが、そこで死亡が確認された。
グアルティエーリ保安官は「長年この職に従事するわれわれにとっても、こんな事例は見たことがない」と話すとともに、6歳の男児は人形を使って、自分が何をしたかを警察に説明したと明かした。男児が起訴されることはないという。さらに同保安官は、「多くの証言から、キャスリーン・スティール容疑者は、6歳と3歳の息子に対する世話を怠りがちで、2人に対する保護管理責任をほとんど果たしていなかった上、2人にも行動の面で非常に深刻な問題があった」と述べた。
地元紙タンパベイ・タイムズ(Tampa Bay Times)の報道によると、スティール容疑者は12日、裁判所に出廷し、加重過失致死と保護責任者遺棄致死の罪で起訴された。保釈金は10万ドル(約1000万円)に設定された。
スティール容疑者は以前、亡くなった夫の精子を使った人工授精によって妊娠し、55歳で妊娠した女性としてテレビのリアリティー番組に出演したことがあった。(c)AFP