【8月13日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は12日、4000人規模の部隊を南スーダンに派遣する決議を採択した。南スーダンでは特に先月初め以降に武力衝突が激化し、内戦状態に終止符を打つための努力が後退する事態が続いている。

 米国が草案を作成した決議には、南スーダン政府が新たな部隊の配備を妨害した場合、同国に武器禁輸の制裁措置を発動する選択肢も含まれている。

 決議には安保理理事国15か国のうち11か国が賛成票を投じ、中国、ロシア、エジプト、ベネズエラの4か国は、国連の追加派兵について南スーダン政府の同意を得ていないことを理由に棄権した。

 南スーダンの首都ジュバ(Juba)では戦闘激化によって7月初めに多数の死者が出ており、アフリカ各国の首脳からは、ジュバの治安を確保し、国連の基地を保護するためにアフリカ諸国による部隊の派遣を求める声が上がっていた。

 主にエチオピアとケニア、ルワンダが兵力を出すとみられる追加派遣部隊には、任務を遂行するために「必要に応じて断固たる行動を取るなど、必要なあらゆる手段を行使」する権限が与えられる。

 同部隊はジュバと空港などを防護し、「攻撃準備中または攻撃実施中であると信じるに足る者を迅速かつ効果的に阻止する」任務を負う。(c)AFP/Carole LANDRY