フェンシング銀の伊選手、テロ対抗を呼び掛け
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【8月12日 AFP】リオデジャネイロ五輪で10日に行われたフェンシング女子フルーレ個人で、銀メダルを獲得したイタリアのエリーザ・ディフランチェスカ(Elisa Di Francisca)が、フランスとベルギーで相次いだ襲撃事件の犠牲者を追悼して欧州旗を持ち表彰台に上がり、テロへの対抗を情熱的に訴えた。
33歳のディフランチェスカは、10日夜の表彰式を終えたあと、「欧州はたしかに存在し、テロに立ち向かうため団結している。私はパリ(Paris)とブリュッセル(Brussels)の犠牲者のために、欧州旗を持って表彰台に上がった。私たちはテロに負けるわけにはいかない」と語った。
昨年11月のパリ同時襲撃事件と、今年3月のブリュッセル連続襲撃では合わせて160人以上が死亡。いずれもイスラム過激派が犯行声明を出した。
「私たちは団結し、お互いを愛すべきです。私がこういう発言をしているのは、遠征先では必ず、人々がほかの人々のことを他人のように見ているから。私たちは同じ人間。お互いを恐れるのではなく、愛し合うべきです」(ディフランチェスカ)
2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得しているディフランチェスカは、今大会の決勝でロシアのインナ・デリグラソワ(Inna Deriglazova)に敗れた。(c)AFP