【8月10日 AFP】ブラジル上院は10日未明、停職中のジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領(68)の弾劾裁判をめぐり、最終審理に進むことを賛成多数で決めた。リオデジャネイロ五輪の閉幕後に予定される評決で、同大統領は罷免される可能性がある。

 上院での投票結果は賛成59票、反対21票だった。最終審理はリオ五輪の閉幕から4日後の今月25日ごろに始まる予定。5日間の審理を経て、罷免の是非を問う最終評決が行われる。

 ブラジル初の女性大統領であるルセフ氏は今年5月、国家会計を不正操作して粉飾したなどとして、弾劾裁判にかけられることが決まり、職務を停止されている。

 ルセフ大統領は弾劾の動きについて、政敵によるクーデターだと批判している。(c)AFP