米国の五輪連勝が13で止まる、守護神ソロがトンネル サッカー女子
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【8月10日 AFP】リオデジャネイロ五輪は9日、サッカー女子1次リーグの試合が各地で行われ、グループGの米国は2-2でコロンビアと引き分け、五輪での連勝が13試合で止まった。
すでに8強入りを決めている米国は、エースのアレックス・モーガン(Alex Morgan)やトビン・ヒース(Tobin Heath)をベンチに温存。主将のカーリー・ロイド(Carli Lloyd)が決定的な仕事をしたものの、ブラジルのジカ熱流行を過剰に意識したかのような行動で、開催国のファンの反感を買っている守護神ホープ・ソロ(Hope Solo)の凡ミスもあり、北京五輪のグループリーグ初戦、ノルウェー戦に敗れて以来続いていた五輪の連勝が止まった。
ソロは防虫マスクをかぶった挑発的な写真をソーシャルメディアに投稿し、ここまでブラジルの観客から「ジカ」のチャントを浴びていたが、代表戦201試合目となるこの日は前半26分、カタリーナ・ウスメ(Catalina Usme)のFKを「トンネル」してマナウス(Manaus)に集まった大勢の観客を喜ばせてしまった。
それでも米国はその後、ロイドのドライブ回転のかかったシュートのこぼれ球をクリスタル・ダン(Crystal Dunn)が押し込んで同点に追いつくと、マロリー・ピュー(Mallory Pugh)のゴールで逆転したが、終了間際の後半ロスタイム、ウスメに再び落ちるFKを決められて引き分けに終わった。
米国は準々決勝で、かつての指揮官であるピア・サンドヘージ(Pia Sundhage)監督が率いるスウェーデンと対戦する。サンドヘージ監督は2度の五輪で米国を金メダルに導いた。
一方、同じくすでにグループ突破を決めている開催国ブラジルも0-0で南アフリカと引き分けたが、グループE首位での準々決勝進出を決めた。ブラジルのアイドル、マルタ(Marta)はこの日は後半からの途中出場にとどまった。
そのほかには、女子W杯(FIFA Women's World Cup)優勝2度のドイツ、オーストラリア、フランス、中国、カナダなどが決勝トーナメントに進出している。(c)AFP/Kieran CANNING