【8月10日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は9日、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で会談した。昨年11月のトルコ軍によるロシア軍機の撃墜後、両首脳が直接会談したのは初めてで、撃墜を機に悪化した両国関係を修復することで一致した。

 エルドアン氏にとっては、先月自国でクーデター未遂が起きてから初の外遊ともなった。

 プーチン大統領は自身の出身地でもある同市で行われたこの会談後の共同記者会見で、撃墜を受けてトルコに科した厳しい制裁解除を段階的に解除していくと表明。ただし、以前の取引水準を回復するには「忍耐を要する努力」と「ある程度の時間」がかかるとの見方も示した。

 エルドアン大統領は、両国関係が「さらに堅固」になることを望んでいると述べるとともに、クーデター未遂後にプーチン氏が支援を申し出てくれたことは非常に重要だったと強調した。

 両国間の一連の大規模なエネルギー事業については、双方が速やかに再開させる意向を示した。エルドアン大統領は、ロシア産の天然ガスをトルコ経由で欧州に輸出するパイプライン「トルコストリーム(TurkStream)」計画に関して「できるだけ早く実現させる」と言明した。

 昨年11月、トルコの戦闘機がロシア軍機を撃墜したことを受けて、プーチン大統領はトルコに制裁を科し、両国は非難の応酬を繰り広げた。しかし今年6月末になって、エルドアン大統領が遺憾の意を表する書簡を送り、プーチン大統領はこれを謝罪として受け止め、制裁を解除する方針を明らかにした。

 トルコで先月15日にクーデター未遂が起こると、エルドアン大統領は米国や欧州連盟(EU)に対する落胆を隠さず、欧米諸国には北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコがこれまで以上にロシアに接近するのではという危惧が広がった。

 プーチン大統領はクーデター未遂後にエルドアン大統領に最初に電話をかけて支援を表明した首脳の一人だった上、その後にエルドアン大統領が乗り出した粛清についてEU首脳らが示したような懸念は表明していない。(c)AFP/Marina KORENEVA