【8月10日 AFP】リオデジャネイロ五輪で9日に行われた7人制ラグビー男子の予選で、強豪ニュージーランドに対し大金星を果たした日本。昨年のラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)での南アフリカに対する劇的勝利をほうふつさせる快挙で、史上最大の衝撃をもたらした。

 ニュージーランド生まれの日本代表、レメキロマノラヴァ(Lomano Lava Lemeki)は、「信じられない。弱小チームがここ(五輪)に出場し、金メダル候補のチームを下すことなんてない。正直、まだショックから抜け切れていないよ」と語った。

「試合が進むにつれ、皆が自信をつけていった。ニュージーランドが少し苦しみ始めたので、ボールを動かし続ければ、体の大きい彼らはいつか疲れるんじゃないかと思った。そして、見事その通りになった」

「僕らは、どんなチームだって7人制ラグビーで勝てる、ということを示したんだ。ニュージーランドに対しては作戦があった。ペナルティーを受けたら、キックを長く、ボールの動きを遅くして、自分たちのペースでプレーする、という作戦がね」


ニュージーランドが日本の実力を甘く見ていたのか、という質問に対しては「そうかもしれない。だけど、もう二度と同じことはしないだろうね!」

 日本2つ目のトライを決めたフィジー出身の副島亀里ララボウラティアナラ(Kameli Soejima Raravou Latianara)は、7人制の醍醐味を味わったという。

「僕たちの(勝利の)秘訣は、7人制を楽しむということ。五輪は全スポーツの最高峰。全力を出さなければ」

「何より、(ワールドラグビー)セブンズシリーズ(World Rugby Sevens Series)を終えた僕らにとって、今季最後の大会だ。ラグビー日本代表が、どんなチームにだって勝てるということを世界に示す、最後のチャンスだ」

「全力を出しきること。そして何より、日本流のプレーをすること。7人制は、誰にでもチャンスが与えられるスポーツなんだ!」

 日本は、この日行われた2試合目の英国戦では19-21で敗れている。(c)AFP