【8月9日 AFP】米アップル(Apple)は8日、機械学習に取り組む米新興企業Turiの買収を明らかにした。近年、大手IT企業の間では、人工知能(AI)に関する開発競争が激化している。

 Turiは、より人間に近い思考方法をソフトウエアアプリケーションに学習させる開発者向けAIプラットフォームの開発を手がけている。

 アップルは、シアトル(Seattle)に本社を置くTuriとの買収契約の詳細は明らかにしていないが、テクノロジー関連ニュースサイト「GeekWire」は、情報筋の話として、買収額を2億ドル(約205億円)と報じている。

 アップルは、米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)や米グーグル(Google)、米マイクロソフト(Microsoft)などのライバル企業を視野に、AIへの取り組みを強化している。

 AIを使用したマイクロソフトの音声認識機能「コルタナ(Cortana)」やアマゾンの「アレクサ(Alexa)」、グーグルの「グーグルナウ(Google Now)」との競争が激しさを増す中、今回の買収によって、アップルの「シリ(Siri)」の機能も強化されるとみられる。 (c)AFP