北朝鮮外交官、密輸でバングラデシュから国外追放
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【8月8日 AFP】バングラデシュ政府は、電化製品や100万本以上のたばこの密輸入を試み逮捕された北朝鮮外交官を国外退去処分とした。
8日の当局発表によると国外退去を命じられたのは、ダッカ(Dhaka)の北朝鮮大使館のハン・ソンイク(Han Son Ik)一等書記官。計50万ドル(約5100万円)相当の物品を税関に申告せずにコンテナで密輸しようとした。
バングラデシュのシャヒドゥル・ホック(Shahidul Haque)外務次官は、この外交官に退去命令が発令されたことを認めた。現地メディアは8日中に退去するように命じられたと報じている。
AFPの取材に応じたバングラデシュの税関当局幹部によると、ハン一等書記官が8月初旬、外交特権を使って密輸しようとした物品は、最終的に闇市場に流れるはずだったとみられている。
税関のモイヌル・カーン(Moinul Khan)情報局長は「外交官の申告によれば貨物の中身は食品とソフトドリンクだった。しかし、われわれがコンテナを開けたところ、高級たばこ160万本と電化製品が見つかった。市場価格では計3500万タカ(約4400万円)相当だという。地元の密輸団に売ろうとしていたものと考えている」と述べた。この件について、これまでのところ北朝鮮大使館側のコメントは得られていない。(c)AFP