中国、リオ五輪の国旗デザインミスに抗議 ネット世論も怒り沸騰
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【8月8日 AFP】リオデジャネイロ五輪で、競技の表彰式で掲揚されるほとんどの中国国旗の5つ星の並び方がおかしいと中国当局が指摘し、同国の外交筋が大会組織委員会に抗議を申し入れた。また、中国のネット世論でも怒りの声が上がっている。
中国のインターネットユーザーたちはすぐさま、前回ロンドン五輪で2番目に多くのメダルを獲得した自国への「策略」だと反応し、ブラジルの主催者らに「過去最悪」のらく印を押した。
中国国旗には、中国共産党を象徴する大きな星が1つと、その右側の半周を囲むように4つの小さな星が並んでいる。4つの小さな星はそれぞれ大きな星の中心を指すように傾いている。しかし、リオ五輪でこれまで使われた中国国旗の4つの星はすべて傾かずに直立していた。
リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の中国総領事館は8日、ソーシャルメディア上の投稿で、大会組織委員会へ正式に抗議を申し入れたと発表した。組織委員会側は製造元に修正を依頼するとして謝罪した。一方、中国メーカーが製造しているとする報道は否定した。
しかし、中国のインターネットユーザーは収まらない。中国版ツイッター(Twitter)「新浪微博(Sina Weibo)」へのある投稿は「20歳になって五輪を見るのは3回目だが、今回は最悪。まったくの手抜きだし(中国に対して)明らかな敵意を持っている」と述べた。
あるユーザーは、世界最大のスポーツイベントを運営するためのブラジルの運営能力に疑問符を付け「リオが組織している五輪はひどい。さまざまな条件の水準を満たしていないし、人々は銃撃戦でおびえている」と書き込んだ。(c)AFP