【8月8日 AFP】(更新)米大リーグ(MLB)、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のイチロー(Ichiro Suzuki)は7日、コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)戦に先発出場し、大リーグ通算3000安打を達成した。

 前日の試合で内野安打を放ち、通算3000本まであと1本に迫っていたイチローは、この日約1週間ぶりに中堅で先発出場。そして、第1打席は三振、第2、第3打席は内野ゴロに打ち取られて迎えた7回にその瞬間はやって来た。

 ロッキーズ2番手のクリス・ルーシン(Chris Rusin)の時速86マイル(約138キロ)の投球をイチローが打ち返すと、高く上がった打球は右翼フェンスの得点板を直撃する三塁打となった。

 マーリンズのチームメートたちはベンチを出てイチローを祝福し、ロッキーズの選手も一塁側から拍手を送った。イチローは9回にも打席が回ってきたが四球だった。試合はマーリンズが10-7で勝利した。

 イチローは、「3000本という数字よりも、自分のしたことでチームメートやファンが喜んでくれたのがうれしい。そういうふうに僕以外の人たちが喜んでくれる瞬間が、今の僕にとってはうれしいし楽しい」とコメントした。

 メジャー通算3000本安打は、ロベルト・クレメンテ(Roberto Clemente)氏に並ぶ歴代29位タイの記録。3000本目に三塁打を放った選手はほかに、ミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)などで活躍したポール・ミリター(Paul Molitor)氏しかいない。

 また、42歳と290日での3000本安打達成は、史上2番目に年長の記録となった。米国以外の出身の選手で3000本安打を達成したのは、クレメンテ氏、ロッド・カルー(Rod Carew)氏、ラファエル・パルメイロ(Rafael Palmeiro)氏に次いで、イチローが史上4人目となる。

 3000本安打の内訳は、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners、2001~12年)で2533本、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees、2012~14年)で311本、そしてマーリンズ(2015年~)で156本となる。大リーグではこれまでに首位打者を2回獲得し、MLBオールスター(MLB All-Star Game)にも10度選出された。

 イチローは、オリックス・ブルーウェーブ(Orix Blue Wave)でプレーしたプロ野球時代に1278本の安打を放っており、6月には日米通算の安打数で、ピート・ローズ(Pete Rose)氏が持つ大リーグ最多4256本の記録を上回っていた。(c)AFP