馬術会場の屋根を貫通した銃弾、飛行物を狙ったスラム街からの流れ弾か
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【8月8日 AFP】ブラジル国防省は7日、リオデジャネイロ五輪の馬術会場で6日に発生したメディアセンターの屋根を銃弾が突き破った事件について、銃弾はファベーラ(Favela、選手村付近の貧困街)上空を飛行していた警察の飛行物を狙撃する目的で発砲された流れ弾の可能性があることを明らかにした。
ラウル・ジュングマン(Raul Jungmann)国防相は「(事件があった)当時、ファベーラ上空でドローンと気球を飛行させていた」と報道陣に対して語った。
「考えられる仮説としては、尾行、撮影、監視などをされていると感じた誰かがした行為であったこと。まだ何も明らかになっていないが、弾丸はファベーラから撃たれたこともあり得た」
ファベーラでは、軍の管理下にある警察と麻薬組織との銃撃戦が毎日のように起きており、今回の事件で負傷者は出なかったものの、五輪に過去史上最高の総勢8万5000人の兵士と警察を動員しているブラジル当局にとっては恥ずべき事態となった。(c)AFP