【8月7日 AFP】リオデジャネイロ五輪では、大会2日目となる6日から各競技が始まったが、自転車の男子ロードレース決勝のフィニッシュライン付近で大きな爆発音が発生し、馬術会場ではメディア関係者用テントを銃弾が突き破るなど、各所で問題が続出する波乱の幕開けとなっている。

 男子ロードレース決勝では、コパカバーナビーチ(Copacabana Beach)地区のフィニッシュライン付近で、爆発処理班が不審物の爆発処理を行ったと目撃者が語った。爆発のあった現場では、ブラジル軍の爆弾処理班が警察とともに観客を避難させるなど対応していた。爆発があった時間帯、レースのトップ集団は現場から約100キロメートル離れた場所を走っていた。

 一方、デオドーロ(Deodoro)地区では、銃弾がテントを貫通する事件が発生。競技が進行する中、ボランティアや警備スタッフらが対応にあたり、応援に駆け付けた観客は会場の外で行列をなすなど、会場を不安に陥れた。

 このアクシデントで負傷者は出なかったが、馬術会場のメディアセンターにいたAFPの記者は、銃弾が貫通したテントの屋根にははっきりと穴が開いていたと話しており、テレビ・ニュージーランド(TVNZ)は、銃弾をかすめたニュージーランド代表チームの関係者がひどくおびえていたと伝えている。

 馬術会場は軍事施設に隣接しており、ニュージーランドオリンピック委員会(ONOC)は、メディアセンターの屋根に着弾した銃弾について、「意図されたものではなかったようにみえた」との見解を示した。

 ONOCは発表した声明の中で、「デオドーロ地区にある馬術会場のメディアセンターの屋根を銃弾が貫通し、会場の床に着弾した。警察の調査によれば、発砲された銃弾は意図されたものではなかった。代表チーム選手たちは用心しながら行動し、注意を払わなくてはならない」と語った。(c)AFP