体操男子日本は団体予選4位、鉄棒落下の内村は個人総合2位につける
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【8月7日 AFP】(更新)リオデジャネイロ五輪は6日、体操男子予選が行われ、内村航平(Kohei Uchimura)は連覇を目指す個人総合で2位につけたものの、鉄棒の演技で落下するミスを犯してしまい、同種目の種目別決勝進出を逃した。
大舞台に強いことで知られている27歳の内村は、世界選手権で優勝している鉄棒種目での金メダル獲得の可能性は絶たれたものの、個人総合では合計90.498点を記録し、91.964点で首位に立つオレグ・ベルニャエフ(Oleg Verniaiev、ウクライナ)を追い掛けている。
内村は落下した鉄棒で14.300点に終わったが、あん馬で14.966点、つり輪で14.700点、跳馬で15.533点、平行棒でも15.466点を記録。2012年のロンドン五輪で銀メダルを獲得したゆか種目では15.533点を出し、競技を締めくくった。
世界体操競技選手権(World Artistic Gymnastics Championships)の個人総合で6連覇を達成し、夏季五輪は今回で3度目の出場となる内村は、「普段はあまりしないミスをした。練習通りに演技したが、練習と本番は違う」と語った。
「これが五輪かとも思ったが、結果的に(鉄棒でのミスが)ゆかで良い演技をすることにつながった」
「(今日の演技によって)考えることが多い。毎回ベストの演技をしようと思っている。今日の演技がもっと自分を強くしてくれると思うし、もっと良い演技をしようと思わせてくれる」
「ミスはしたけど、気持ちを切り替えて、(決勝では)今日より良い演技をしたい」
一方、内村に加え個人総合の予選で6位につけた加藤凌平(Ryohei Kato)、田中佑典(Yusuke Tanaka)、山室光史(Koji Yamamuro)、白井健三(Kenzo Shirai)を含めた5人一組で臨んだ団体戦で日本はミスを連発し、269.294点の4位で予選を終えた。
五輪で同種目2連覇中の中国が270.461点でトップに立ち、2位には270.405点で米国、3位には269.612点でロシアが続いた。
団体は上位8か国が8日に行われる決勝に駒を進め、個人総合は上位24人が10日の決勝に、種目別は予選上位8人が14日から16日にかけて行われる決勝に進出する。(c)AFP