トルコ、与党内でも粛清開始 ギュレン師派排除へ
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【8月6日 AFP】トルコの与党・公正発展党(AKP)は5日、先月のクーデター未遂を計画した人物とされる米国在住のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持者を同党から粛清するよう命じた。
国営アナトリア(Anadolu)通信の報道によると、同党による「党内組織の緊急浄化」は、「フェトフッラー派テロ組織(FETO)」(トルコ政府が同師のイスラム団体「ギュレン運動」に対して使う呼称)のAKPからの追放を目的としている。
トルコ政府は、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の政敵であるギュレン師が同国内で「並列構造」を築いていると非難しており、4日には「7月15日のクーデター未遂を指示した」容疑で逮捕状を発行した。ギュレン師はこの容疑を強く否定しており、逮捕状には意味がないと述べている。
トルコ当局はクーデター未遂発生後、ギュレン師派に対する容赦ない弾圧を開始。これまでに軍隊、司法、公務員、教育関係者6万人以上が免職または拘束されたり、ギュレン運動に関与した疑いで捜査を受けたりしている。(c)AFP/Fulya OZERKAN with Raziye AKKOC