【8月5日 AFP】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は4日、メーン(Maine)州ポートランド(Portland)で開かれた選挙集会で、ソマリアなどの「テロリストの国」からの移民や難民の米国への入国を禁じるべきだと述べ、改めて移民を厳しく批判した。

 反移民政策を公約に掲げるトランプ氏はこの日の集会で「われわれは、入念な調査ができないため入国を認めるべきではないテロリストの国から来た人たちを入国させている」と語った。

 トランプ氏は、メーン州などの州に押し寄せて問題を起こしている「何千人」もの移民・難民の例としてソマリア出身者を挙げ、ソマリア難民を再定住させることで「国のセーフティネットの負担になる高失業率の移民集団を作り、イスラムテロ集団のリクルート候補者を豊富に生むという、予期せぬ結果を招いている」と語った。ソマリア難民の多くはミネソタ(Minnesota)州に暮らしている。

 トランプ氏はさらに、アフガニスタン、イラク、モロッコ、パキスタン、フィリピン、ソマリア、シリア、ウズベキスタン、イエメンなど、イスラム教徒が多い国の出身者で、暴力行為や爆弾製作の指導、「テロ集団」の支援といった罪で逮捕された移民・難民を引き合いに出し、強い口調で「われわれはけだものを相手にしている」と述べた。(c)AFP