【8月5日 AFP】リオデジャネイロ五輪に出場するバスケットボール米国代表は、選手村に入ったほかの同国代表団とは別に、男女ともに豪華客船シルバー・クラウド(Silver Cloud)号に宿泊している。2004年のアテネ五輪で使用された船とほぼ同じ規模で、客室数196の豪華客船にチェックインしたケビン・デュラント(Kevin Durant)は、「すごくクールだ。まるで海に浮かぶホテルだね」と語った。

 デュラントが来季から所属するゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)でチームメートのクレイ・トンプソン(Klay Thompson)は、バルコニーからの景色がお気に入りであることを明かし、「いいね。まるでホテルに泊まっているようだ。全員個室で娯楽室もある。バルコニーからは外に出られて、海やリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の景色が眺められるんだ」と語った。

 そして五輪男子バスケットボールでは歴代最多となる自身3個目の金メダル獲得を目指しているカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)は、十分な長さがあって先から足がはみ出ないベッドを気に入っているという。

 特に厳しいセキュリティーが敷かれている米国代表選手団のなかでも、1992年のバルセロナ五輪で初代「ドリームチーム」が発足して以降、五輪で最も高い人気を誇っているバスケットボールの米国代表は、米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手を守るために船内の警備態勢も一層強化されている。

「満足してるよ。いつもの生活が送れている。船上ということを除けば、自宅にいるように過ごせている」と話したカイリー・アービング(Kyrie Irving)は、「クルーズ船なんて呼ぶ必要はないくらいさ。まさにバスケットボールの米国代表とコーチ陣のためのプライベートな生活環境だ」と満足げだった。「すぐ隣には家族や友人が宿泊するクルーズ船も停泊していて、すごく快適だよ。バルコニーに座りながら、海の景色を眺めるのを楽しんでいる」

 NBAで高額年俸を誇るスター選手が集まる男子チームは3日、航空機で現地入りを果たすと、リオが一望できる有名な巨大キリスト像(Christ the Redeemer)の眺めを堪能した。デュラントは、「暗かったのでライトアップされていた。まるでイエス様が俺たちに向かって飛んでくるようだったね。また戻って近くで良く見てみたい」と話している。

 NBAのスター選手たちはまた、ほかの競技を観戦することを望んでおり、アービングが水泳競技を楽しみにしていると明かした一方で、カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)は、ブラジル代表が出場するサッカーの試合を観戦したいと話している。(c)AFP/Jim SLATER