【8月4日 AFP】米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が以前所有し、現在もその名を冠している米ニュージャージー(New Jersey)州アトランティックシティー(Atlantic City)のカジノ、「トランプ・タージマハル(Trump Taj Mahal)」が閉鎖されることが決まった。現在の運営会社が3日、発表した。

 閉鎖は米国の休日「レーバーデー(労働者の日、Labor Day)」の9月5日の後の予定。従業員の医療保険や退職金をめぐって1か月以上にわたって続いているストライキが閉鎖の原因だと、運営会社は述べている。

 トランプ・タージマハルは毎月多額の負債を生み出している状態で、これまでの負債総額は1億ドル(約100億円)近くに達しており、運営会社の親会社である米著名投資家カール・アイカーン(Carl Icahn)氏のアイカーン・エンタープライゼズ(Icahn Enterprises)が撤退を決めた。

 トランプ・タージマハルは「世界8番目の不思議」と言われて大きな注目を集めてオープンしたが、オープンから1年後の1991年、トランプ氏は同カジノの破産を申請。トランプ氏は債務再編の資金調達のために所有するヨットや航空会社を売却し、同カジノの所有権の半分を手放した。(c)AFP